【親向け】東京大学教育学部の雰囲気・学び・就職を親子の会話から紹介

ハル(運営者)
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この記事は、早稲田大学国際教養学部専門の個人塾を2年目として運営している、早稲田大学のハルが構成しています。
生徒ひとりひとりと向き合う中で感じたのは、「親子のすれ違い」や「学部理解のギャップ」。それを少しでも埋められるよう、保護者の方に学部情報をお届けしています。

学びの内容|東京大学教育学部ではどんなことを学ぶの?

母:教育学部って、先生になるための勉強をするの?
子:もちろんそれもあるけど、東大の教育学部はちょっと違ってて、「教育ってそもそもなんのためにあるのか」とか「どうしたら社会を良くできるか」ってところから考えるんだ。
母:具体的にはどんな授業を受けたの?
子:「教育社会学」では、家庭環境や経済格差が学力にどう影響するかを学んだし、「教育哲学」ではそもそも“学ぶ意味”についてディスカッションしたよ。
母:思ったより深い話をしてるのね。
子:うん。受験勉強の延長じゃなくて、「人間を育てるってなんだろう」っていう、根本的な問いに向き合う日々だった。

ゼミ・課外活動・資格|“現場を見ずに教育は語れない”がモットー

母:ゼミではどんなテーマを扱ってたの?
子:教育政策をテーマにしてたよ。特に日本と北欧の教育制度の比較をやって、フィンランドにも短期で行った。向こうでは“子どもの幸福”が中心にあって、衝撃だった。
母:そんなに違うのね。課外活動もやってた?
子:うん。ずっと塾講師や家庭教師のバイトをしてて、あとは地域の子ども食堂で学習支援もしてた。現場を知らないと、どんなに理論を学んでも意味がないって思ってたから。
母:あなたらしいわね。昔から子どもの目線を大事にしてたもの。
子:そうやって向き合った経験が、研究にも活きてきたと思う。

キャンパスと休日|“学問と社会をつなげる”本郷の日常

母:本郷キャンパスって、教育学部はどんな雰囲気なの?
子:法学部や経済学部に比べると、ちょっと柔らかい雰囲気かな。でも、みんな「教育で社会を変えたい」って本気で思ってるから、熱量はすごい。
母:休みの日はどうしてたの?
子:教育系のイベントに参加したり、研究室の先輩と教育政策について語り合ったり…って、聞くと真面目すぎるよね(笑)でも、それが楽しかった。
母:それだけ教育にのめり込めたのはすごいことよ。
子:東大のいいところは、社会課題に本気で向き合ってる大人と出会える場所でもあるってこと。授業外でも刺激が多かったな。

就職活動と進路|“教育で社会を変える”をキャリアにしたい

母:卒業後はどうするの?先生になるの?
子:実は教育系のNPOに就職することにしたんだ。公教育も考えたけど、「教育格差をなくす仕組み」をつくる方にチャレンジしたくて。
母:すごい道を選んだわね。でもあなたらしい。
子:ありがとう。東大教育学部には、“教育行政”や“教育ビジネス”を目指す人も多くて、「先生になるだけが道じゃない」ってことを学べたのも大きかった。
母:親としては少し不安もあるけど、応援するわ。
子:うん、覚悟はある。“教育の力で人の可能性を引き出す”っていう思いは、どんなフィールドでも変わらないから。

学生の雰囲気|“志が高くて、でもやさしい”仲間たち

母:教育学部の学生って、どんな人が多いの?
子:一言で言うと「志が高いけど、あたたかい人たち」。自分の体験から教育を語る人も多くて、すごく多様だったよ。
母:やっぱり真面目な子が多い?
子:うん。でも競争ってよりは、「一緒により良い教育を考えよう」っていう空気が強かった。ディスカッションも対立じゃなくて、対話って感じ。
母:なんだか、安心できる環境ね。
子:そうだね。「子どもたちの未来のために」っていう共通の軸があるから、自然と協力し合えるんだと思う。

一番の思い出|“子どもたちの目線で語った卒論発表”

母:大学生活で一番印象に残ってるのは?
子:やっぱり卒論発表かな。「学びに対する子どもの内発的動機づけ」ってテーマで、自分が支援した子たちの声を交えながら発表したんだ。
母:それ、泣けちゃいそう。
子:うん、実際に「この子の学びはどう変わったのか」ってストーリーを話したら、先生たちからも「現場に近い研究だった」って評価してもらえて。
母:あんたが“教育に人生をかける”って言ってた理由がわかったわ。
子:この4年間で、「本当にやりたいこと」にやっと出会えた気がする。

受験生の親へのメッセージ|“教育に熱がある子”には、これ以上ない環境

母:最後に、東京大学教育学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子:はい。もしお子さんが「教育が好き」「社会を良くしたい」って本気で思っているなら、この学部は最高の環境です。
母:どうしてそう言えるの?
子:「人の成長に関わる学問」を、理論・実践の両面から深く学べるから。そして、同じような熱を持った仲間と出会えるからです。
母:安心して送り出せそう。
子:はい。教育への想いを持った子にとっては、自分の使命を見つけられる場所になると思います!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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