「国際教養学部」って?幅広い教養で“世界とつながる知性”を育てる
親: 「国際教養」って、何だか抽象的だけど、どんなことを学ぶの?
子: 一言でいえば、「世界とつながるための知識・言語・文化の教養」を横断的に学ぶ学部だよ。獨協大学の国際教養学部では、文学、歴史、哲学、国際関係、メディア、環境問題などを、リベラルアーツの考え方に基づいて自由に学べるんだ。
親: つまり、「○○の専門家」じゃなくて、いろんな視点を持った“教養人”を育てるのね。
子: そう。世界の複雑な課題を理解し、対話を通じて橋をかけられるような人を目指す学部なんだ。
学びの特色|「教養」と「英語」の両輪で世界と向き合う力をつける
● 教養教育(リベラルアーツ)
- 哲学、宗教学、社会学、文学、歴史、メディア、ジェンダー、環境問題などを自由に選んで学べる
- 自分で関心分野を探し、複眼的に物事を捉えるトレーニング
- 教員との少人数ゼミで、思考力・対話力を育成
● 語学教育(とくに英語)
- 1年次から英語に力を入れ、スピーキング・ライティングの演習を重視
- プレゼン・ディスカッション中心のアクティブラーニング型授業
- 第二外国語(ドイツ語、フランス語、スペイン語など)も履修可
● 国際感覚を磨く多文化教育
- 海外からの留学生と一緒に学ぶ授業も多数
- 映画、音楽、アートなどを通じて文化理解を深める科目が豊富
- 「違いを楽しみ、共に生きる」力を育てる
学びのステップ|1年次から段階的に世界への視野を広げる
● 1年次
- 英語基礎/リベラルアーツ入門/論理的思考・表現トレーニング
- 学問の入口を広く体験し、自分の興味を探る
● 2年次
- 英語でのプレゼンや討論、専門科目(国際関係・文化研究など)へ本格的に進む
- 留学準備講座や、英語検定対策のサポートも充実
● 3年次
- 留学(1セメスター or 1年)を希望者の多くが経験
- アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど協定校多数
- 帰国後はゼミで自分のテーマを深め、卒業研究へ
● 4年次
- 自ら選んだテーマに基づいて卒論執筆
- 将来の進路に合わせて、就職・大学院進学へのサポートも本格化
留学・国際交流|キャンパス内外で“世界とつながる”体験
- 約30以上の協定大学へ留学可能(英語圏・非英語圏ともに)
- 留学生との共修科目で、国際的な視点を自然に身につける
- 「国際交流サークル」や「多文化イベント」も盛ん
- 海外フィールドワーク(現地での社会調査や交流活動)も実施
学生の雰囲気|“語れる”仲間たちと、学問も人生も深め合える場所
- 本が好きな子、言語に強い子、社会問題に敏感な子が多い
- 穏やかで落ち着いた雰囲気の中に、探究心が光る学生が多数
- 少人数ゼミが多く、先生や仲間との対話が深い
- 英語が得意でも、苦手でも歓迎。「学びたい」気持ちが大切
主な進路|リベラルアーツで磨いた力を多様な分野へ活かす
● 就職先の例
- 出版・メディア(編集、ライター、企画)
- 貿易・外資系企業(海外営業、渉外)
- 公務員(国際交流、地域活性、文化政策)
- 教育・大学職員(留学生支援、日本語教育)
- 観光・航空・ホテル業界
- NGO/NPOなどの社会貢献分野
● 資格・サポート体制
- TOEIC・IELTS対策講座あり
- キャリアセンターとの連携で、自己分析から面接指導までサポート
- インターンシップや卒業生ネットワークの活用
子: 就職に直結する専門技術というより、「どこでも活きる知性・対話力」を武器にできるのがこの学部の魅力なんだ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 教科書的な学びよりも、問いを立てて自分で深く考えたい子
- 世界のことに興味があり、異文化理解に前向きな子
- 英語をはじめとした語学に苦手意識がなく、楽しめる子
- 答えのない問題にも、自分なりの視点で向き合える柔軟な子
親: 社会に出てからも役立つ“思考力と表現力”が育ちそうね。
子: うん、だからこそ「将来がまだぼんやりしてる」人にもぴったりな学部だと思うよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント