「国際日本学部」って?“日本を知り、世界に伝える”新しい国際系学び
親: 「国際日本学部」って、ちょっと珍しい名前ね。日本のことを学ぶの?それとも国際的なこと?
子: その両方!大手前大学の国際日本学部では、日本文化・歴史・社会について深く学びながら、それを世界に向けて発信できる力を育てるんだ。
だから、日本を理解する力×英語で伝える力をかけ合わせて、「世界とつながる教養人」を育てるのがこの学部の目的なんだよ。
親: 単なる国際学や日本文学ともちょっと違うのね。
子: うん。「日本のことを、外国人にちゃんと説明できる力」を育てるっていうのが、大手前ならではのアプローチなんだよ。
学びの特徴|日本と世界をつなぐ、知識+語学+実践の融合カリキュラム
● 日本を「外から見る力」を育てる
- 日本の文化・思想・歴史・宗教・芸術などを多角的に学ぶ
- 「なぜ日本はこうなのか?」を論理的に説明する練習も多い
- 例えば、“おもてなし”や“和食”“四季感覚”などを国際的な視点で解釈していく
● 英語力+発信力を同時に鍛える
- 英語でのプレゼン/エッセイ/ディスカッションの授業が充実
- TOEICやIELTS対策、英語での発信トレーニングを重視
- “話せる”ではなく“伝えられる”英語力を重視する実践型カリキュラム
● 留学・国際交流・グローバルプロジェクトが豊富
- アジア圏を中心に、1学期間の海外留学制度あり(単位互換可能)
- 留学生との合同授業や国際交流イベントも多数
- 神戸・大阪という都市圏を活かし、国際機関や企業とのコラボ活動も盛ん
学びのステップ|「学ぶ・伝える・つなぐ」を体現する4年間
● 1年次:日本文化と語学を“並行して”学び始める
- 日本文化論/比較文化論/異文化コミュニケーション/英語基礎演習など
- 英語と日本文化を同時に深め、「ことば」と「文化」がどう関係するかを体感
- 海外との違いを意識しながら、自国理解の土台をつくる
● 2年次:国際視野を広げ、発信力を高める
- メディア文化/宗教と社会/日本の伝統芸能/観光文化論など
- 英語によるプレゼンテーションやフィールドワークを積極的に経験
- 留学生とのグループワークで“日本を説明する”トレーニングが本格化
● 3年次:プロジェクト型学習と留学で実践力を養う
- 海外留学(希望者)や国内外でのインターンシップ
- 学外プロジェクト(地域ツーリズム企画、通訳ボランティア、動画制作など)に参加
- ゼミでは、「宗教とジェンダー」「日本アニメと世界文化」「戦後日本の国際イメージ」などの多様なテーマを探究
● 4年次:卒業研究と将来設計の集大成
- 卒論テーマ例:
┗「和食文化のグローバル展開と課題」
┗「日本の少子高齢化と外国人労働者受け入れ政策」
┗「アニメーションを通じた日本文化の発信」 - 同時に就職支援も本格化。プレゼン・自己PR・英語面接対策も充実
実践事例|“学内外で発信する日本人”になる体験が豊富!
- 関西国際空港や観光案内所での通訳・多言語支援ボランティア
- 海外からの観光客に向けた「英語で日本文化紹介」動画の制作
- 地元企業の外国人研修プログラムに学生が通訳・案内で参加
- 大阪・神戸の国際イベントで日本文化ブースを企画・運営
- 留学生と「日常の違い」をテーマにしたメディア発信プロジェクトを実施
子: 日本ってすごく魅力的な国だけど、「なぜ?」って聞かれると案外答えられないことも多くて。それを言語化できるようになるのが、この学部の醍醐味だよ。
学生の雰囲気|柔軟で多様、異文化への関心が高い仲間たち
- 英語が得意な子、日本文化が好きな子、将来海外で働きたい子…いろんな背景の学生が集まっている
- 留学生との交流も多く、自然と異文化感覚が育つ環境
- 穏やかで協調性のある雰囲気ながら、内面に“発信したい思い”を持った学生が多い
- 多様な価値観を受け入れつつ、自分の意見も持てる“国際感覚”が育っていく
主な進路|日本と世界をつなぐ仕事へ
● 国際系・文化系の進路
- 国際交流団体・観光業・航空業界・外資系企業
- 通訳・翻訳・文化イベント企画会社など
- 地域創生やインバウンド関連の仕事にも強い
● 英語力+発信力を活かす進路
- マーケティング・広報・メディア業界
- 大手企業の海外事業部門
- 教育・留学支援・語学スクール関連など
● 資格・進学
- TOEIC/IELTSなど語学系資格を学内で支援
- 日本語教師養成講座の履修も可能
- 大学院進学(国際関係・文化人類学・言語教育など)
保護者の方へ|こんなお子さんにぴったりです
- 日本文化に誇りを持ち、それを世界に伝えたい子
- 英語が好き、または頑張って身につけたいという意思がある子
- 外国人や異文化と関わることに興味がある子
- 将来はグローバルに働きたいけど、具体的な職業はまだ模索中の子
- 地に足のついた国際人として、自分らしく社会に出たいと考えている子
親: 英語力だけじゃなくて、「自分の文化を知る」っていう視点があるのがいいわね。真の国際人って、やっぱり“自国理解”から始まるのね。
子: うん。外国語を話すだけじゃなく、「日本の何を伝えたいか?」を考えられる人になりたいな。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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