最前線の医療現場で、人を“支える”スペシャリストになるための4年間
医療科学部って、どんな人が進む学部なの？
親： 医療科学部って聞いたことあるけど、医者になるわけじゃないのよね？どういう仕事に就くの？
子： うん、医師じゃなくて、臨床検査技師・診療放射線技師・臨床工学技士といった、“医療現場を支える技術職”を目指す学部だよ。藤田医科大学では、それぞれの専門分野で国家資格取得をめざしながら、大学附属病院での実習・最先端の機器を使った演習を重視した教育を受けられるんだ。
親： 看護師とはまた違うのね。
子： そう。直接患者さんと話す時間は少ないかもしれないけど、“病気を見つける・診断を支える・命を守る”という点では、まさに医療の要なんだよ。しかも、この大学は全国でもトップクラスの医療教育実績を誇っているから、臨床力が圧倒的に強いのが特徴！
3専攻構成｜それぞれの専門性を深く磨く国家資格対応プログラム
● 臨床検査学専攻（臨床検査技師を目指す）
- 血液・微生物・病理・遺伝子・生理機能などの検査技術を学ぶ
- ウイルス検査やがん細胞の検出、脳波・心電図の測定など多分野をカバー
- AI・遺伝子医療に対応した最先端技術も導入し、将来性が高い
● 放射線技術科学専攻（診療放射線技師を目指す）
- X線・CT・MRI・PETなどの画像診断に関する知識と撮影技術を習得
- 放射線治療・がん治療の基礎も学び、「撮る・診る・治す」を支える
- 被ばく管理や安全対策、画像の精度向上にも強い
● 臨床工学専攻（臨床工学技士を目指す）
- 医療機器（人工呼吸器・透析装置・心臓ペースメーカーなど）の操作と保守を学ぶ
- 手術室・集中治療室（ICU）など、生命維持管理装置の専門職として活躍
- 医療機器と人間の橋渡し役＝医療テクノロジーの最前線に立つ存在
子： どの専攻も、“命を守るチームの一員”として、専門性＋責任感が求められる仕事だから、やりがいはとても大きいよ。
学びの特徴｜「専門力×臨床力×人間力」の3本柱で育てるプロ意識
● 国家資格取得を前提とした専門教育
- 3専攻すべてが国家試験受験資格を取得可能
- 合格率は全国平均を大きく上回る実績（※専攻別に年ごとの実績あり）
- 国家試験対策講座、模擬試験、個別フォローも徹底
● 大学附属病院での実習＆最新機器による演習
- 臨床実習先は藤田医科大学病院（日本有数の大規模病院）
- 大学内には模擬臨床現場が整備され、現場同等の実習が可能
- CT、MRI、超音波、人工心肺装置など、最先端機器での実践教育
● チーム医療・多職種連携を重視
- 医学部・看護学部・リハビリ系学部との合同授業・演習あり
- 他職種の仕事を理解し、協働する力を育てるPBL（課題解決型学習）を導入
- 将来、現場で「信頼されるパートナー」になる基盤を形成
4年間の流れ｜「技術＋人間性＋判断力」でプロフェッショナルへ
● 1年次｜医療の基本と人間理解を学ぶ
- 医療概論／人体構造と機能／倫理学／チーム医療入門
- 医療職の社会的役割と責任についての理解を深める
- 少人数セミナーで“学び方”と“人との関わり方”を習得
● 2年次｜専門技術と機器の操作を本格習得
- 臨床検査・画像処理・工学機器など各専攻の専門演習が本格化
- シミュレーション演習で“安全な操作と判断”を体得
- 解剖・生理・疾患理解を並行し、医学的知識も深める
● 3年次｜臨床実習で“現場対応力”を育てる
- 藤田医科大学病院での現場実習（3～4か月）
- 検査室・手術室・ICUなど、緊張感ある空間での“生きた学び”
- 実習後はグループでの報告会・ふりかえりも実施
● 4年次｜国家試験対策＆卒業研究で仕上げ
- 国家試験模試・集中講座・小テストで得点力をアップ
- 各自の研究テーマ（例：検査技術の精度向上、被ばく低減策など）で卒論執筆
- 就職活動や進学相談も専任スタッフと教員がダブルで支援
学生の雰囲気｜冷静×まじめ×芯のある“縁の下の力持ち”タイプ
- 医師のように前面に出ることは少ないが、裏で支えることに誇りを持つタイプ
- 数字や技術に強く、論理的・丁寧・慎重な性格が多い
- 実習で“命”と向き合う経験を通して、精神的な強さと責任感が育つ
- 他学部と比べても「地に足のついた医療志望」が多く、落ち着いた雰囲気
親： 華やかさはないけど、すごく堅実な仕事よね。
子： うん。「患者さんの命を守る最後の砦」って呼ばれることもあるんだよ。派手じゃないけど、絶対に欠かせない存在なんだ。
主な進路｜高度医療を支える“医療技術職”として活躍
● 臨床現場（病院・クリニックなど）
- 大学病院／地域中核病院／公立・私立の総合病院など多数
- 放射線技師：画像診断・がん治療チームの中核
- 臨床検査技師：遺伝子検査・感染症対策の最前線
- 臨床工学技士：ICUや手術室での医療機器管理を担う
● 検査センター・企業・行政機関など
- 臨床検査センター（民間ラボ）や医療機器メーカー
- 公務員（技術職・衛生検査技師）や教育・研究機関
- 製薬会社、放射線機器開発、再生医療分野などにも進出可能
● 国家資格合格実績
- 国家試験合格率は全国平均を安定して上回る高水準
- 医療系国家資格の指導ノウハウが蓄積された大学だからこその強み
子： しかも、就職先の満足度も高いんだよ。「学んだことを活かせてる」って実感が持てる職場に出会える人が多いって。
保護者の方へ｜こんなお子さんに向いています
- 医療に関心があるけど、人前に出るより“支える側”で活躍したい子
- 数字・理科・機械に興味があり、細かい作業が得意な子
- 国家資格を取り、専門職として安定した道を歩みたい子
- チームワークを大切にでき、責任感のある行動ができる子
- 高度医療や先端技術に興味があり、“縁の下の力持ち”に誇りを持てる子
親： 看護師や医師とは違うけれど、同じくらい大切な役割なのね。
子： うん。表には出ないけど、「この人たちがいないと医療が回らない」って言われる職種だよ。その自覚と責任を持てる場所、それが医療科学部なんだ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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