
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在学し、同学部専門の個人塾を2期目として運営しているハルがお届けします。
1人1人の生徒とじっくり向き合う中で、「子どもの進路について、もっと親子で自由に話せたら」という想いを強く持つようになり、保護者向けの記事発信を始めました。
学びの内容|東京大学教養学部ではどんなことを学ぶの?
母:教養学部って、なんとなく「幅広く学ぶ」って印象があるけど、実際どうだった?
子:まさにその通り!文系理系関係なく、1〜2年はひたすらいろんな分野を体験するんだ。僕は哲学、物理、認知科学、ジェンダー論…とにかく全部に手を出してた(笑)
母:あんた、昔から「なぜ?」って聞きすぎるタイプだったもんね。
子:うん。東大のいいところは、「その問い、面白いね」って言ってくれる人が周りにいっぱいいるところ。どの授業でも先生が本気で議論してくれるから、好奇心が止まらなかった。
母:ひとつに絞るの、難しかったでしょ?
子:ほんとに。進学選択のときも、文学部・教育学部・理学部で迷って、結局、教養学部の総合社会科学分科に進んだよ。
ゼミ・課外活動・資格|“問いを深める”ことに全力を注いだ
母:ゼミではどんなことしてたの?
子:「言語とアイデンティティ」をテーマにしたゼミで、移民の言語習得と社会統合の関係について研究してたよ。データ分析とフィールドワークの両方を組み合わせた。
母:理系っぽい要素もあるのね。
子:東大の教養学部って、文理の壁がないから、「自分の問い」をどう深掘るかが中心になる。心理実験も統計も、必要なら全部自分でやるってスタンス。
母:まさに“知りたがり”にはぴったりの場所だったのね。
子:うん。時間が足りないくらい、毎日が発見の連続だった。
キャンパスと休日|“駒場”という知的ジャングルでの暮らし
母:駒場キャンパスってどんな雰囲気なの?
子:一言で言えば、「知的ジャングル」かな。議論が日常で、教室の外でもあちこちで熱いトークが始まる。夜中に哲学について喋ってる学生もいる(笑)
母:あんた、それ楽しんでたでしょ?
子:めちゃくちゃ(笑)。休みの日も、駒場の図書館にこもって自分の興味のままに本を読み漁ってた。あと、学内のシンポジウムにもよく顔出してたよ。
母:完全に“勉強オタク”だわね。
子:そうかも。でも、好奇心に正直でいられる環境って、本当に貴重だったよ。
就職活動と進路|“自分の問いを社会につなぐ”キャリアへ
母:就職活動はどうだった?
子:最初は研究職も考えたけど、最終的に戦略コンサルに進むことにした。「知る」だけじゃなくて、「社会を動かす知」に興味が出てきて。
母:ずいぶん実践的な道に進むのね。
子:うん、東大で「問いを立てる力」「多角的に考える力」がついたから、それを現場で使ってみたくなった。正直、学問だけじゃ物足りなくなったんだ。
母:その変化、面白いわね。
子:教養学部って、最後まで「これが正解です」って教えないんだよね。だから、自分で選んで、責任を持つしかない。就活も、まさにその延長だった。
学生の雰囲気|“個性的すぎる”けど“根っこは真面目”
母:教養学部の学生って、どんなタイプが多かった?
子:一言で言えば、“クセ強め”。でも、全員がそれぞれのテーマに真剣で、話してて面白い人ばかり。自分の興味に一直線な感じ。
母:浮くこととかはなかったの?
子:むしろ、浮いてない人を探すほうが難しい(笑)。東大って、変わってることが当たり前で、「変なこと考えてるね」が褒め言葉なんだ。
母:それ、あんたには最高の環境だったのね。
子:うん。知的に“変”でいることを肯定してくれる場所。それが東大教養学部だった。
一番の思い出|“なぜ?”から始まった卒論が人生を変えた
母:大学生活で一番印象に残ってることは?
子:やっぱり卒論。テーマは「AIとの対話における人間の言語的アイデンティティ」っていう、ちょっとニッチな研究だった。
母:また難しそうな…。
子:でも、ずっと「人はなぜ言葉にこだわるのか」って考えてきたから、それをAI時代に重ねてみたくて。先生にも「お前らしいテーマだな」って言われた(笑)
母:自分の“問い”をちゃんと最後まで持ち続けたのね。
子:うん。その問いが、今後の生き方にもつながってる気がする。
受験生の親へのメッセージ|“好奇心の化け物”には天国のような場所
母:最後に、東京大学教養学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子:はい。もしお子さんが「知りたくてしょうがない」「なんで?どうして?」って毎日聞いてくるような子なら、ここは本当に天国です。
母:どうしてそう思うの?
子:幅広く学べるだけじゃなく、どんな興味でも深掘りできる自由があるからです。そして、その興味を尊重してくれる先生や仲間が必ず見つかります。
母:あんたが楽しそうだった理由、よくわかったわ。
子:知的好奇心を“武器”に変えられる場所、それが東大教養学部です!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。









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