学びの内容|千葉大学文学部ではどんなことを学ぶの?
母:文学部って一口に言っても幅広そうだけど、何を学んでたの?
子:私は日本文学専攻だったけど、英米文学や哲学、美術史、言語学など、いろんな分野を選べるよ。入学後にじっくり考えて専攻を決められるのも千葉大の特徴。
母:高校までの国語とどう違うの?
子:全然違う!作品の背景や作者の思想を掘り下げたり、自分の解釈を論文としてまとめたり。正解が一つじゃないからこそ、深く考える力がついたと思う。
母:確かに、あんたは昔から考えすぎるくらい考える子だったもんね(笑)
子:でもそれが文学部では武器になるってわかって、自信につながったよ。
ゼミ・課外活動・資格|“型にはまる”ことを超えて、自分の視点を育てた経験
母:ゼミではどんなことしてたの?
子:「近代文学とジェンダー」をテーマに研究してたの。小説に描かれる女性像を通じて、時代背景や社会意識を読み解くっていう視点が新鮮だった。
母:すごく専門的ね。
子:うん。最初は「ちゃんとした答えを書かなきゃ」って思ってたけど、先生に「あなたの視点が読みたい」って言われて、考え方が変わった。
母:そこから“優等生の殻”を破れたのかもね。
子:そうかも。課外活動では学内の文芸サークルにも入って、自分でエッセイを書いたり、批評を書いたりもしてたよ。
キャンパスと休日|“静かに、でも豊かに”知の空気に浸る日々
母:キャンパスの雰囲気はどうだった?
子:西千葉キャンパスは緑が多くて静かで、落ち着いた雰囲気だよ。文学部は理系学部と少し離れてて、独自の空気感がある。
母:どんな学生が多かったの?
子:本が好きな子、自分のペースで動く子が多かったかな。図書館にこもって本を読んでる時間が幸せって感じの子も多かった。
母:あんたもそうだったね(笑)
子:休日も、近くの古本屋さんめぐりとか、美術館にひとりで行ったりして、自分の“知的好奇心”を満たす時間を大事にしてた。
就職活動と進路|“考える力”は、社会でちゃんと活きる
母:文学部って就職が難しいって聞くけど、大丈夫だった?
子:確かに「職業訓練」ではないけど、「言葉にする力」とか「考える力」はちゃんと評価されるんだよ。私は編集系の仕事を目指して、出版社から内定をもらったよ。
母:え、出版社!?すごいじゃないの!
子:ありがとう。ゼミやサークルでの活動をポートフォリオにして見せたら、「自分の視点で物事を捉えられる」って評価してもらえたの。
母:大学での学びが、ちゃんと就職にもつながるんだね。
子:うん、「好きだから学ぶ」ことを続けた結果、仕事にもできたって感じかな。
学生の雰囲気|“知的でマイペース”な仲間たち
母:文学部の学生って、どんなタイプが多かった?
子:おとなしいけど芯がある子が多かった。派手さはないけど、知的好奇心が強くて、自分の“好き”を大切にしてる感じ。
母:あんたもそういうタイプよね。
子:うん、なんとなく「わかってくれる人たち」に囲まれてた感じがして、安心して自分を出せたの。
母:“優等生っぽさ”を求められる場面もあった?
子:あったけど、千葉大の文学部って、優等生でいることを強制しない。むしろ「そこからどう広げるか」が大事にされてる場所だったな。
一番の思い出|“卒論に込めた自分だけの視点”
母:大学生活で一番印象に残ってることってなに?
子:やっぱり卒論かな。「大正時代の女性作家に見る家庭と個の葛藤」ってテーマで書いたんだけど、図書館に通って資料を集めて、自分の言葉でまとめ上げたときの達成感はすごかった。
母:タイトルからして、あんたらしい(笑)
子:ありがとう(笑)。でも、“優等生らしい”論文じゃなくて、「自分だけの視点」が入ったって先生に褒めてもらえて、本当に嬉しかった。
母:頑張ってきたことが報われたのね。
子:うん、あの一冊は今でも宝物だよ。
受験生の親へのメッセージ|“まじめすぎる子”にこそおすすめしたい場所
母:最後に、千葉大学文学部を目指す親御さんに伝えたいことある?
子:はい。もしお子さんが「真面目すぎる」「正解を求めすぎる」タイプなら、千葉大の文学部はぴったりだと思います。
母:どうして?
子:ここは“優等生でいること”から解放されて、自分なりの視点や表現を育てられる場所だから。考える力が、ちゃんと肯定されます。
母:それって、すごく安心できるわね。
子:はい。「答えを出す」より「問いを深める」。その価値に気づけた4年間でした!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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